まずいきなり,洋ものならではの問題から。
洋ものはリージョンコード(再生地域コード)が違うため,そのままDVDプレイヤーで再生しようとするとエラーメッセージが出て再生できません(→)。「再生地域コードを変更しますか?」というメッセージが出て,変更するともちろん観られるのですが,そのリージョンコードを変更できる回数は4回までと限定されています。微妙な回数ですね。
もちろん和もののDVDも相変わらず手元にあるわけですから,それを観るときにはまたリージョンコードを戻さなくてはいけない。4回変更してしまうと,もう変更できなくなるわけで,最後の4度目に設定したコードでそれ以後は過ごさなくちゃいけなくなるというわけです。なんとなくいや〜んですな。
今自分のマシンがどこの地域のリージョンコードで,あと何回変更できるのか,また使われているDVDドライブの機種名はなんなのかは,DVDinfo(DL)というツールで確認できます。
試しに,今私の手元にあるPowerMac G4 450MPで,今回のリッピングを行うためにリージョンコードを1回変更したのち,そのツールで状況を確認してみます。
DVDInfo 1.0.8, by xvi.
WARNING:
DVDInfo will display information as reported by Apple's Region Manager.
Please read DVDInfo's documentation about Apple's Region Manager (in)accuracies!
Drive: ATA 0,0
Model: HITACHI DVD-ROM GD-7000
Firmware: 016J
RPC-2: Region locked (Phase II)
Flags: 3 changes left, 4 vendor resets left.
State: SET (region set, 2,3 or 4 changes left)
Region: 1
|
とのこと。使われているDVDドライブ(Model)は日立の「GD-7000」。RPC-2ドライブというリージョンコードがロックされているドライブで,リージョンコードは「1」になっています。1は米国,2なら日本やヨーロッパ,3は香港など東アジア,4はオーストラリアや中南米,6が中国などです。日本国内で買ったマックで,リージョンコードを変更していなければ2と云うことになります。Flagsをみると,あと3回変更できるとのこと。ううむ。
で,そのまま甘んじるのもあれなので(^_^;),なんとかそれを回避したいということになるわけですが,とりあえずそのための選択肢3つ。
1)DVDExtractorでディスクのリージョンコードを無効にする。
2)DVDドライブをリージョンフリー(RPC-1)にする。
3)リージョンコードを変更した回数をリセットする。
いちばんお手軽なのは1)です。DVDExtractorはリージョンコードが合っていなくても再生できるイメージを作成できます。で,そのイメージをマウントすれば観ることもできるし取り出すこともできる,ようです。なぜ「ようです」なのかというと私のところでは,うまくできませんでした。イメージ作成の際に「A drive/media/driver related error occurred」というエラーメッセージが出てしまうのです。
なんでもCD/DVDドライバのバージョンを新しくするとできるようになるというような話もよく聞くのですが,なかなかどうしてうまくいってくれません。つーことで挫折。
2)はファームウェアに記載されているリージョンコードの設定を変更して,リージョンコードに左右されないドライブにしてしまうという感じ。そのリージョンフリーのドライブをRPC-1といいます(リージョンコード設定されるものがRPC-2)。ただしこれはなかなか危険なようにも思われます。最近はリージョンフリーのドライブでは字幕表示などが日本語にうまくセットできないようなディスクもあるようで,こわいですね。そういう場合は,「Zap DVD zone XPRAM」や「Region 1.0.5」などでリージョンコード設定をエミュレートさせてみることになるようです(DVD region code hacks for Mac OSにそれらのツールがあります)。試してないので憶測で書いてますが。
んで,残ったのが3)になるわけです。ここでお世話になるサイトが「The firmware page」です。さっそくThe firmware pageをみてみると,日立の「GD-7000」で動作するリージョンリセットツールがありました。さっそくその「Hitachi GD-7x00 Reset」をDLして起動させる。すぐにアプリケーションは終了しますが,再びDVDInfoで確認してみると。。。
DVDInfo 1.0.8, by xvi.
WARNING:
DVDInfo will display information as reported by Apple's Region Manager.
Please read DVDInfo's documentation about Apple's Region Manager (in)accuracies!
Drive: ATA 0,0
Model: HITACHI DVD-ROM GD-7000
Firmware: 016J
RPC-2: Region locked (Phase II)
Flags: 4 changes left, 4 vendor resets left.
State: SET (region set, 2,3 or 4 changes left)
Region: 1
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あら不思議。リージョンコード変更の回数が4回に増えている。素晴らしい。カウンターはリセットされますが,コードは変更したまま残ってデフォルトに戻ることはありません。「Hitachi GD-7x00 Reset」のRead Meには,このアプリを起動項目に入れとけば再起動するまでに4回のコード変更をしてもおっけ〜だぜ,さらにまた変更したくなったら再起動すればまた4回できるぜ,てな感じで書いてます。ああっ,ありがとう,偉大なるはか〜,xvi様。
つーことで心置きなくリージョンコードの変更もできる身体となりました。好きにしていいわよ(はぁと。
ということで,もともと2のリージョンコードを1に変更。洋ものエロエロもみられるようになってlain_e版を再生。ふむ。再生できる。素晴らしい。
デフォルトでは英語音声,字幕がオフ。字幕切り替えすると英語の字幕が出てきます。音声切り替えをすると日本語音声になる。よくよく考えると英語のlainの声を聞くのは初めてですな。英語lain萌え,とかになるわけです。でもアメリカ人さんは日本語音声で英語字幕とかでみてたりするんですかね。洋画で吹き替えを嫌う日本人みたいに。
補注:
OPUS(http://www.opuscc.com/download/)というサイトにもリージョンコードに関するツールがいっぱいいっぱいあるようですよん。(ネタ元:LYCHEE SOUNDSさん)