mac de dvd ripping 実践参 ビッグオー

 《実践その参 「THE ビッグオー Volume6」》 
 00  序文
 01  取り出し(ファイルの見極め)
 02  オーディオ変換
 03  ビデオ変換(MacMPEG2Decoderb4,アニメ圧縮ハーフサイズの設定,29.97fpsと24fps)
 04  オーディオ圧縮(MP3)
 05  ビデオ圧縮(Indeo Video 5.0)
 06  結合
 07  でけあがり(CD-R焼き,IconMacher)

 03 ビデオ変換 

 次に,ビデオをQuickTime Playerで扱える形式に変換します。

 今回のツールは,「MacMPEG2Decoder b4」。2000年の大みそかにリリースされました。

 b3からの改善点は,変換するビデオの圧縮形式などの情報が,一度終了すると消えてしまっていたのがきちんと保存されて残るようになりました。何度もおんなじ設定をする必要がなくなって便利。今回のようにファイルが多い場合は特にです。あと,Apple Menuのなかの「Preference...」から「MacMPEG2Decoder」のCPU占有率を変えられるようになりました。バックグラウンドで変換をさせるときなどに便利,のようですが,私のところでは,変更してもそれほど効果なし。プレビュー画面を表示させると他の作業はほぼできなくなり,プレビュー画面を表示させないと,まぁまぁ他の作業もできるという感じに変わりありませんでした。

 b4で追加された新機能のひとつは,書き出すビデオのサイズを設定できるようになったことです。これはうれしい。DVDビデオの一般的なサイズは,通常のムービーサイズの倍(640 x 480)程度だったりするので,画質の維持が難しく,ファイルサイズも馬鹿でかくなります。なので,半分の大きさにしましょう。てなことで,「Size...」で「Half Size」(320 x 240)を選択。

 「Setting...」の方は,今回は最終的にROMに入れなきゃいけないので,再圧縮の必要があると思いますが,とりあえず高画質に変換。↑でハーフサイズにしているので,フルサイズの時とちょっと設定を変えます。ということで↓のようにして,変換「Start」

「圧縮プログラム」  アニメーション
「カラー」  1670万色
「品質」  中位
「動作」 
 フレーム/秒  29.97
 基準フレーム単位  なし

 ということでムービー変換終了。



 ビデオ時間 オーディオ時間
■Track01_P001_S08_C01.mov  398.2MB  1:07 1:07
■Track01_P001_S09_C01.mov  327.4MB  0:44 0:56
■Track01_P001_S10_C01.mov  305MB  0:41 0:52
■Track01_P001_S11_C01.mov  1.73GB  4:03 5:04
■Track01_P001_S12_C01.mov  629.3MB  1:26 1:48
■Track01_P001_S13_C01.mov  1019.2MB  2:19 2:45
■Track01_P001_S14_C01.mov  92.3MB  0:24 0:28
■Track01_P001_S15_C01.mov  103.4MB  0:14 0:17
■Track01_P001_S16_C01.mov  808.2MB  1:51 2:18
■Track01_P001_S17_C01.mov  1.27GB  2:59 3:44
■Track01_P001_S18_C01.mov  398.2MB  0:54 1:07
■Track01_P001_S19_C01.mov  553.9MB  1:17 1:36
■Track01_P001_S20_C01.mov  613.2MB  1:23 1:23
■Track01_P001_S21_C01.mov  397.6MB  1:39 1:40

 んぢゃま,次に…と思ったら,なんかぜんぜん時間がオーディオと違うぢゃないですか〜(T_T)。おなじ時間だと思われるのは,「S08」「S20」「S21」だけ…。うぐぅ。確かにそれ以外のビデオをみてみると,ちょっとだけ早送り気味。う〜ん(T_T)。

 以前,「実践弐」でもオーディオとビデオの時間が合わなくて,結合させるときに拡大・縮小して合わせたら,なんとなくうまくいったということがありました。ということで,今回もオーディオの長さに合わせてビデオを拡大,と云うのを試しにやってみたのですが,それでもやっぱりずれてる。う〜ん。

 で,あれこれやっていたら,変換の設定時の「フレーム/秒」をいろいろと変えてみたら以下のようになりました。


 オーディオ時間  29.97fps  24fps  25fps
■Track01_P001_S08  1:07  ◎1:07  
 
■Track01_P001_S09  0:56  0:44  ◎0:56  
■Track01_P001_S10  0:52  0:41  ◎0:52  
■Track01_P001_S11  5:04  4:03  ◎5:04  
■Track01_P001_S12  1:48  1:26  ◎1:48  
■Track01_P001_S13  2:45  2:19  2:54  ×2:47
■Track01_P001_S14  0:28  0:24  0:30  ×0:29
■Track01_P001_S15  0:17  0:14  ◎0:17  
■Track01_P001_S16  2:18  1:51  ◎2:19  
■Track01_P001_S17  3:44  2:59  ◎3:44  
■Track01_P001_S18  1:07  0:54  ◎1:07  
■Track01_P001_S19  1:36  1:17  ◎1:36  
■Track01_P001_S20  1:23  ◎1:23  
 
■Track01_P001_S21  1:40  ◎1:39  
 

 どうやらオープニングとエンディング,予告+CM(「S08」「S20」「S21」)は29.97fps,本編部分が24fps,んでも「S13」「S14」はそれでもあわない,という感じになりました。「13」「14」はともにオーディオの方が,終わりの部分ぶちぎれている感じもあったりして,どうも妙な感じ。う〜ん。

 まぁその2つは置いといて,なしてオープニングとエンディングが29.97fpsで本編が24fpsなのか?(fpsとはframe par second,1秒間になんコマ表示しているかということ)
 私は詳しくないので適当に書きますが,一般のテレビ放送は29.97fpsで,セルのアニメやフィルムなどは24fpsと聞いたことがあります。つまりテレビ放送の場合は,24fpsでセル撮影したものを29.97fpsに変換して放送しているという感じです。まぁうまいこと変換しているので画像が乱れることはないらしいですが。逆に29.97fpsでキャプチャーした映像を再生したときに,コマ落ちしたような感じになるときがあり,それを補正する機能がWindowsのMPEGエンコーダーであるTMPGEngなどにはあったりします。

 と,いうことは,この「THE ビッグオー」のDVDでは,OPとEDはテレビ放送をソースとし,本編部分は,テレビ放送前のセル撮影したものをソースとしているということなのでしょうか。まぁ本当のところはどうなのかはしりませんが,ややこしいので止めて欲しいなぁ,こんなこと…。ってそんなのrippingしてるやつに云われたかねぇよという感じでしょうが(^_^;)。

 ちなみに同じディスクに収められている10話も同様に,OPとED,本編でfpsで違うようで。う〜ん,なんでかなぁ。

 で,結局「S13」「S14」の部分については諦めました。オーディオを取りだす際にちょっと欠落してしまうみたいなんですね。しかも落ちた部分はいいとしても,どのfpsで書きだしてもうまく同期してくれない。ということで,ここの2分30秒程度では,音ずれのままということにしました(T_T)。(もしかしたらオーディオの方のkHzの違いなどが原因なのかもしれませんが…)。


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